慢性疲労症候群症状


慢性疲労症候群の症状

慢性疲労症候群の症状としては、次のような傾向が見受けられます。
ご参考にしてください。

>>>疲労
激しい疲労があり、身体的・精神的両方で疲労がある。運動・精神活動後によっては疲労は強くなり、休息や睡眠を取ってもなかなか回復しない。疲労の程度は、何とか働ける程度から、寝返りもうてないほど重症患者もいます。

>>>痛み
筋肉痛や関節痛( 発赤や腫れがなく、移動性)・ 頭痛・リンパ節の痛み・喉の腫れ・腹痛・顎関節症候群・顔面筋疼痛症候群が見られる。

>>>知的活動障害
健忘・混乱・思考力の低下・記憶力の低下 が見受けられる。

>>>過敏性
羞明・音への過敏・科学物質や食べ物への過敏、アレルギー症状の悪化が見受けられる。

>>>体温調節失調
悪寒や逆に暑く感じることがある・微熱 が続く。

>>>睡眠障害
睡眠により疲れがとれない・不眠・過眠・はっきりした夢を見やすい傾向にあります。

>>>精神障害
感情が変わりやすい・不安・抑鬱・興奮・錯乱・ミオクローヌス(レストレスレッグ症候群)

>>>中枢神経障害
アルコール不耐性・筋肉の痙攣・筋力低下・振戦・耳鳴り・視力の変化

>>>全身症状
口内炎・朝のこわばり・頻尿・体重の変化・動悸・甲状腺の炎症・寝汗・息切れ・低血糖の発作


慢性疲労症候群の症状(診断基準)

生活が著しく損なわれるような強い疲労を症状として、
以下の症状のうち6つ以上の症状があり、6ヶ月以上持続したり繰り返したりする。

1、 微熱(脇の下で37.2~38.3℃)ないしは悪寒
2、 咽頭痛(のどの痛み)
3、 首または、脇の下のリンパ節の腫れ
4、 原因不明の筋力低下
5、 筋肉痛ないしは不快感
6、 軽作業をしてから24時間以上続く、全身倦怠感
7、 頭痛
8、 腫れや痒みを伴なわない移動性の関節痛
9、 精神神経症状
    光過敏、一過性暗点、物忘れ、混乱、思考力低下、集中力低下、抑うつ

10、睡眠障害(過眠・不眠)

※但し、以上の基準は初期研究段階において、研究対象にする患者を厳格にふるい分けるために作られたものであり、精神疾患を持っていれば慢性疲労症候群から除外という問題のある診断基準であります。


慢性疲労症候群(アメリカの診断基準)

アメリカCDCでの慢性疲労症候群の診断基準は以下の通りです。
ご参考までにご確認ください。

(主な症状)
医学的に説明がつかない、持続的にあるいは繰り返し起こる疲労感で、
6カ月以上持続し、新たにまたは明確に発症したもの。
運動が原因ではなく、休養によって軽減されず、仕事や勉強、社会的行動や
個人的行動を事実上妨げる疲労感。

主な症状が見受けられ、また下記の症状のうち4つ以上があてはまる場合(疲労感が起こる前ではなく、疲労感に伴って、持続的にあるいは繰り返し認められること)。

1、最近の出来事をよく覚えていない。あるいは仕事や勉強、社会的行動や個人的行動に支障が出るほどひどい集中力の低下がみられる

2、のどの痛み

3、首またはわきの下のリンパ節に圧痛がある

4、筋肉痛

5、2カ所以上の関節に痛みがあるが、腫れや圧痛は認められない

6、過去の頭痛とは種類、パターン、程度などが異なる頭痛

7、眠っても疲れがとれない

8、運動後24時間以上、体調不良が持続する

※日本の診断基準と比較すると診断基準項目が少ないため、より慢性疲労症候群になりやすい。


疲労の程度の基準は


疲労の程度は、PS(パフォーマンス・ステイタス)により判断することができます。
慢性疲労症候群の患者は、PS値が3~9の間であることが多い傾向にあります。


倦怠感がなく平常の社会生活ができ、制限を受けることなく行動できる。
通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、疲労感を感ずるときがしばしばある。
通常の社会生活はでき、労働も可能であるが、全身倦怠感のため、しばしば休息が必要である。
全身倦怠感のため、月に数日は社会生活や労働ができず、自宅にて休息が必要である。
全身倦怠感のため、週に数日は社会生活や労働ができず、自宅にて休息が必要である。
通常の社会生活や労働は困難である。軽作業は可能であるが、週のうち数日は自宅にて休息が必要である。
調子のよい日には軽作業は可能であるが、週のうち50%以上は自宅にて休息している。
身の回りのことはでき、介助も不要であるが、通常の社会生活や軽労働は不可能である。
身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、日中の50%以上は就床している。
身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている



合併症もある慢性疲労症候群

長期間の疲労感の他に次の症状を合併することがあると報告されています。
微熱 ・咽頭痛 ・頸部あるいはリンパ節の腫張・原因不明の筋力低下 ・思考力の低下・関節障害 ・睡眠障害


頭痛 激しい疲労のため、CFS患者は働くことはおろか、通常の日常生活(食事・買い物等)すら困難になることさえあり、イギリスでは患者の77% 程度は失業すると報告されています。何とか働ける程度の軽症の患者もいるそうですが、自分で食事をすることや寝返りさえうてないほどの重症患者までいるそうです。

CT・MRI・血液検査等も含む全身の検査を受けても他の病気が見つからなく、精神疾患にも当たらない場合に初めて疑われる病気でありますが、うつ病・神経症などの精神疾患を、もしくは病苦・周囲の理解のなさ等の苦しさから合併する例も多いとされています。


初期の疲労度をチェック

%E5%8D%9A%E5%A3%AB.gif疲労の進行度合いは心身に表れる症状から判断することができます。
いまどれだけ疲労がたまっているかチェックしてみてはいかがでしょうか?
初期→中期→末期とチェックしてみてください。
< 初期の疲労度セルフチェック >

①怒りっぽくなって、子供や部下をささいなことでよく叱る

②単純ミス、勘違い、ど忘れが増える

③特に夕方から夜になると、独り言が多くなる

④朝起きたとき、シャキッとしない、やる気が起きない

⑤いつも体が重たくて、軽いと感じることがない


これは体の疲労の初期に出てくる症状です。

ひとつでも当てはまれば、注意が必要です。
3つ以上当てはまる人は、すぐにセルフケアを始めたほうがよいでしょう。

この段階での疲れ方は、私達が日常「疲れた~」と思うレベルです。
よって疲れとしては自覚しやすいですが、反面よくあることだからとないがしろにしがちです。

この段階で解消すれば回復が早く、深刻な疲労状態にまで至りません。



中期の疲労度をチェック

< 中期の疲労度チェック >

①頭痛や、首・肩のこりがある。耳鳴りがする

②心臓が締め付けられる感じがする。動悸・めまいがする

③突然呼吸が苦しくなることがある

④目がしょぼしょぼしたり、目の奥が痛くなる

⑤検査をすると、心臓は悪くないのに不整脈が出る

⑥かかとが痛くて、歩くのが苦痛である

⑦風邪ではないのにせきやたんが出る。口の中がネバネバする

⑧音やにおいに、異常なほど敏感である

⑨手足にむくみやしびれがある。口もとや目のまわりがピクピクする

⑩立ちくらみがしたり、ふらつくことがある

⑪37~38℃の微熱が続く

⑫決断力がにぶり、様々な場面で判断に迷うことがある

⑬性格が暗くなり、笑える場面で笑えない。表情や言動がさえない

⑭いくら寝ても眠く、職場や電車の中で居眠りばかりしている

2ilm17_ca05005-s.gif疲労の累積が中期に入ると、様々な身体的症状が出てきます。

①~⑪までの項目で、1~2個あてはまる人は中期にさしかかったところです。3つ以上当てはまる人は完全に中期に入っています。

⑫は中期の症状のターニングポイントの前に表れる特徴的な症状です。

⑬⑭に当てはまる人は、確実にターニングポイントを超えています。


末期の疲労度をチェック

< 末期の疲労度をチェック >

①フラフラしてまっすぐに歩けない

②人ごみの中いると、エネルギーをほとんど失ってしまう

③怖くて電車に乗れない

④一旦、椅子やトイレの便座に座ると、しばらく立つ気が起きない

⑤目の下にクマができている

⑥眠りに入れなかったり、寝付いても2~3時間で目がさめる。
 怖い夢を繰り返し見て、冷や汗で目が覚める

⑦まわりが自分のつらさをわかってくれないため、絶望的な気分になる

⑧悲しくないのに、突然涙が出て止まらなくなることがある

2ilm17_ca05006-s.gif中期の症状にほとんどあてはまり、末期のチェック項目に1個でも当てはまれば、疲労の累積はすでに末期に入っています。
末期に入ると、身体症状がひどくなるだけではなく、精神的にもさまざまな影響が出てきます。。この精神的なダメージは、職場や家族がつらさを理解してくれないと、ますます悪化する恐れがあります。自殺したいと思いつめることもあるそうです。

末期まで進んでいることがわかったら、すみやかに専門医のところへ行きましょう!


慢性疲労症候群の経過について

慢性疲労症候群の発症が急である場合、数ヶ月から数年で治癒することが多いが、数十年という長い期間治癒しないケースも多く、ベッドから出られず寝たきりの状態がずっと続いている患者もいる。
免疫が落ちているために感染症に罹患するケースが多く、エイズ患者にしかならないような病気も合併する例もある。
慢性疲労症候群で死亡することはないとされているが、2006年6月13日に、32才のイギリス人慢性疲労症候群患者の女性が死亡し、厳格な検死鑑定がなされて、慢性疲労症候群により尿を産生することができず脱水となり死亡したと鑑定し、慢性疲労症候群による死亡とされた。